工房だより -ブログ版-

岐阜県恵那市笠置山の工房「はせ工房」の様子と山里の暮らしを綴ります

2021年05月

昨夜から降り続いた雨で、田んぼの西側に流れる小さな川の水かさがぐっと増え、溢れた水が土を削っていきます。
KIMG1035

KIMG1036

さて作業は、はせ工房の人気作品でもある「木のフライ返し(大)(小)」の制作に急遽入りました。材料は岐阜県産のヤマザクラです。ヤマザクラは高級な家具材や建築材、造作材として使われます。

帯のこ盤で型に添って荒木取りをし、大が3個小が4個取れました。「木の靴べら」と同様、サンダーで80番から240まで研磨をし、最後は紙ペーパーを使い手で仕上げます。
今日は、180番まで終了しました。

KIMG1040

KIMG1041

かんな刃の裏打ち(先端を2ミリほど平にする)と裏刃(かんなは2枚の刃があります)の裏打ちで半日かかりました。裏刃は小さいので、手と指でしっかりと固定しないと研げません。久しぶりの作業でした。握力の衰えを感じました。
うまく研げているか不安でしたが、かんなに刃を仕込み、削ったところ、きれいなかんなくずが出てひと安心。プロなんだから当たり前ですが嬉しかったです。

KIMG1030

KIMG1029

KIMG1031


左右の側板のはぎ合わせを端がねで締結しました。
はぎ合わせする面は、中央部分に光が透けるほどの凹面にすることがポイントになります。

棚板や後ろ板なども揃いました。
今日は、ここまでとします。おなかがすきました。

KIMG1032

KIMG1033

今回の本棚は、初めての組み立て式になります。全国に送れるように考案しました。
この地方の上質な東濃ヒノキの無垢材を使い、無垢材ゆえの反りなどにも対応した設計にしています。

KIMG1025

今日は、手押しかんな盤で平面を出し、プレーナーで厚みを決めます。
KIMG1024

側板2枚、棚板3枚の2個分です。はぎ合わせをする前に、接合面にかんなをかけるのですが、かんな刃を研ぐところで終了しました。

KIMG1027

完成したパッチワーク用「糸立て特注品」の糸を通す穴に、糸を止める切り込みを入れました。

KIMG1020

KIMG1021

今日から、東濃ヒノキの無垢の板で作る、組み立て式の本棚の制作に入りました。

KIMG1017

木取りを終えました。
2組なので、かなりの板が必要です。
KIMG1019



↑このページのトップヘ